#沖縄南蛮焼締 #鬼の腕
本日は県外発送の準備の為、名護にある父(前原和夫)の工房へ行ってきました。
父は故・島武己氏を師としております。
私が小さいときは、学校が休みの日などによく、窯焚きや工房へ一緒についていきました。
窯焚きの時には島さんや他の方々もいらっしゃって。
その時の私には、土だらけのおじさん達が山の中でシーサー作りながらお酒飲んでるっていう印象でしたが笑
父も冬でも島草履に土で汚れたTシャツとジーンズ。赤土は洗濯しても落ちないんだ、とよく聞いてたのを思い出します。
大人の男の人たちがみんな楽しそうに話してる、仕事をしてるのかなんなのかよく分からないけど
いつも楽しそう。。。なにを話してるのか理解はできてなかったのですが、居心地のいい空間でした。
今となってはとても貴重な時間で、そういう体験が今の自分の感覚や感性に影響を与えているのは
間違いありません。
手を洗う時には、甕にためられた雨水?で洗い、夜は蚊帳を張って寝るんですがムカデがきて、虫は苦手なのでとても嫌でした笑
お湯はなかったので、シャワーというよりは水浴びのような感じ。。。
そこでも虫が来ないかビクビクしながらさっさとお風呂を終わらせていました笑
朝はとても静かで、濁りのない、ひんやりとした空気が大好きでした。
山の香り、土の匂い、雨の日のじめっとした空気の感覚、大雨になると、とたんで作られた屋根は
目の前の人の声が聞こえないくらいに激しい音をたてていました。
そこには、ラジオやカセットテープ、必ずお酒はあって。
土遊びに飽きると、近くの雑木林をみにいったり、イモリをみにいったり
ナビー(当時飼っていた琉球犬)とゴンタ(私が当時飼っていた愛犬)の近くを
お散歩にいったりする休日を今でも覚えています。
当時の窯場には大きな池?のようなものがあって、何か得体のしれないものが住んでるんではないかと
子供心にワクワクしてみていました。
大人になるにつれて、友達との時間、好きなものや、ファッション、流行りのものを優先するようになり、
父とはずっと連絡は取っていましたが昔のように遊びに行くことは少なくなりました。
そのうち結婚、出産、離婚、起業をへて今思うことは
人は必ず原点に返る日が来るということ、そして、自分の信念は伝え続けていけば必ず、誰かが繋いでくれること。
理想していた風景や思ってた形とは違った形かもしれないけど
必ず現実化していく。
人の思いはなくならないし、身体が無くても、繋がり続けていく。
人は完ぺきではない。弱い部分も、卑しい部分沢山もあって、、、それでも希望をもち、進み続けていく。
それが、人間らしくて、本当の強さのような気がします。。。
作品にはそんな人間模様や、作陶家の背景、周りの方々の背景などが投影されていると。。。
陶芸だけとは限らず、すべてのモノ、コト、ヒト、生き方、、、に当てはまることだと思います。
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